歯周病の予防

歯周病(歯槽膿漏)

歯周病は大変怖い病気で、自覚症状があまりなく(痛みがなく)ジワジワと進行していきます。歯のまわりの組織(歯茎や歯が植わっている骨など)が細菌により破壊され、溶かされてしまい、気が付いた時には歯がグラグラ。抜歯をしなければならないというケースも稀ではありません。

現代人の30才以上の成人の約80%、40歳以上だと日本人の90%以上がこの歯周病にかかっていると言われ、歯が失われる原因の第1位になっています。

当院では以下の予防プログラムを積極的にすすめております。

PMTC

PMTC

プロが特殊な器具を使い、歯の面に付くバイオフィルムをはがすのがPMTCです。PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略称で、専用の機械によって、しっかり歯のクリーニングをする事で虫歯や歯周病を予防する目的の他、タバコのヤニや茶渋などの歯の表面に付いた汚れも取り除けます。

歯と歯の間など、自分では磨きにくいところや、歯磨きの癖でよく磨けていないところを中心にクリーニングし、歯の表面を軽く研磨し、フッ素を塗るので虫歯になりにくく綺麗な状態を保つことができます。歯科医師や歯科衛生士などの有資格者がブラシ、研磨剤、超音波、フロス等を使って歯面を清掃します。

PMTCで使う器具

PMTCの器具の一部をご紹介いたします。一言に歯のクリーニングといっても、これだけの種類の専用器具でクリーニングしていきます。

  • ラバーチップラバーチップは歯と歯の間の汚れを落とします。歯ぐきに優しいゴム素材です。
  • ポリッシングブラシポリッシングブラシは毛先の細いタイプと使い分けます。
     
  • ラバーカップ柔らかいラバーカップで歯と歯ぐきの境目の汚れを落とします。
  • kAVOパウダー噴射インスツルメントです。タバコのヤニや茶シブを除去します。
  • 塩化ナトリウムカプセルに仕込まれた塩化ナトリウムが、噴射されます。
  • ペーストとチップさまざまなペーストを使い分けます。先端のチップは使い捨てです。

バイオフィルムを機械的に除去する効果

バイオフィルムバイオフィルムとは、歯の表面に付く細菌の塊で、水まわり、台所等、自然界にも様々な物の表面に形成されるヌルヌル・ネバネバした細菌で形成された膜のようなものと考えてください。

一度、歯の表面に形成されたバイオフィルムは虫歯や歯周病のリスクを増大させます。このバイオフィルムは歯ブラシでは除去できず、虫歯予防などのフッ素や薬液の効果を減弱させてしまいます。
バイオフィルムを機械的に除去する予防処置がPMTCです。

PMTCについては、ご不明な点など、どのようなことでもかまいませんから、お気軽にご相談ください。

歯石除去(STR-スケーリング・ルートプレーニング-)

歯石除去

スケーリングは歯の歯石とりです。歯の表面にこびり付いた歯石は歯ブラシでは落ちません。歯石はプラーク(細菌のかたまり)の温床になります。歯石は表面が非常にざらざらしているので、プラークが付きやすくなります。これを年2回くらい除去する必要があります。

歯石除去について詳しく⇒ 歯石除去について

エアフロ―

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フッ素

当院ではフッ素塗布をお勧めしております。フッ素塗布とは歯面を強化し、虫歯になるのを防ぐために行うものです。特に、虫歯になりやすい3~12歳のお子様にはおススメです。

イオン導入法(院内で行う)

パイオキュアー
▲イオン導入法 PYO-CURE

体の中に流れているイオンを使って歯の表面からフッ素を浸透させる方法です。

  • 1回の所要時間は、上の歯と下の歯を各5分づつ行います。
  • 塗布後すぐに飲食すると効果が半減してしまうので、塗布後30分間は飲食を控えていただきます。
  • 1回のフッ素塗布で得られる効果は6か月ほどです。
  • 定期的に検診を兼ねて、フッ素塗布で歯質を強化しましょう。

フッ素配合HOMEジェル(家庭で行う)

HOMEジェル
▲HOMEジェル

各家庭で行なうフッ素塗布です。

毎日の就寝前のブラッシング後、フッ素配合HOMEジェルを歯ブラシで歯に塗布し、うがいをせずにそのまま寝ることで歯面の強化につながります。

 

歯科ドック

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マッサージ

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ブラッシング(歯磨き)指導(TBI)

ブラッシング(歯磨き)指導

自己流で磨いていては歯垢(細菌)は完全には落とせません。必ず歯科衛生士によるブラッシング指導を受け、磨き方のコツ・ポイントをマスターすることが大切です。

虫歯や歯周病は一度進行してしまった状態を全く元に戻すことは困難ですが、ブラッシングで進行を止め、予防することができます。正しいブラッシング方法を丁寧にご指導させていただきます。

歯周病(歯槽膿漏)治療・予防については、ご不明な点など、どのようなことでもかまいませんから、お気軽にご相談ください。

 

虫歯の予防

虫歯

虫歯は「う蝕(齲蝕・うしょく)」とも呼ばれ、歯の表面についたプラーク(歯垢・しこう)の中に含まれる細菌により作り出された酸が原因で起こります。

「甘いものばかり食べていると虫歯になる!」と昔からよく言われていましたが、厳密に言うと砂糖が原因だけでは(それだけでは)虫歯はできません。虫歯予防については、ご不明な点など、どのようなことでもかまいませんから、お気軽にご相談ください。

虫歯進行の仕組み

虫歯は、以下の程度によって4段階に分けられています。

状態 内容 治療回数
C1

C1
虫歯の始まりです。
痛みはありませんが、治す必要があります。

1~2回
C2

C2
冷たい水や甘い物がしみるようになります。
早く治しましょう 。

1~2回
C3

C3 Pul(歯髄炎)
虫歯が神経まで進んでいます。
神経を抜いて根の治療が必要です。

5~6回
歯根膜炎

C3 Per(歯根膜炎)
根の先に病気があります。
消毒を繰り返す必要があります。

7~8回
C4

C4
虫歯が進んで歯の頭がなくなりました。
腫れたり、痛んだりしますので早く抜きましょう。

1~2回

食べ物を食べると、残りかすが歯にくっつきます。そのかすの中にある糖分を細菌が分解して歯垢を作ります。その歯垢が酸を作り出して歯を溶かします。これが虫歯の始まりです。

その昔、学校の歯科検診などで歯医者さんが歯を見ながら「C1、C2、C3…」等と言っていたのを覚えているでしょうか。あれは虫歯の進行具合のことで、「C」は「カリエス:caries」の略で、英語で「虫歯」の意味です。日本語で虫歯のことを専門的に「齲蝕(うしょく)」と言います。

虫歯の人は現代になり、昔に比べるとかなり減ってきていることを実感します。成人の方はどちらかというと歯周病での受診が増えてきていますが、それでも虫歯のリスクを背負っている人は完全にはなくなりません。

  • 歯質がもともと弱い人
  • 唾液の分泌量が少ない人
  • 口で息をする癖のある人
  • 日々の仕事が多忙な人(歯の磨き忘れ・磨き残し)

このような方はぜひ一度、受診されることをおすすめいたします。上記のC1の段階の小さな虫歯であれば、早期発見・早期治療・早期予防で大切な歯を将来的に失わずにすむ可能性が高くなります。

上記の表は、あくまでも目安です。お口や歯の病状によって、治療内容や回数は変わる事があります。虫歯治療・予防については、ご不明な点など、どのようなことでもかまいませんから、お気軽にご相談ください。

 

シーラント

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口腔がん検診

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