メスを使わず(歯ぐきを切開・剥離することなく)小さな穴をを開けてインプラントを埋め入れる治療法がります。
切開せずオペ後の縫合もないため、痛み、腫れ、出血がほとんどなく、治癒期間が短いのが特徴です。
このメスを使わず歯ぐきを切らないフラップレス術式には、主に二つの方法があります。
方法1:パンチやレーザーで施術する方法

「専用のパンチ」または「歯科用レーザー」を使用し、歯肉に必要最小限(インプラントの直径分)の小さな穴をあけます。
メスで切開・剥離を行わないため、痛みや腫れ、出血を劇的に抑えることができます。
方法2:サージカルテンプレートを使用する方法

ノーベルガイドNobelGuide(TM)という方法です。
インプラントの埋め入れ位置・角度が反映された「サージカルテンプレート」を装着し、正確に最小限の穴をあける方法です。インプラントオペの前にあらかじめ、CT撮影によるフィルムからコンピューターによる解析ソフトによってシミュレーションモデルを作製します。
それによりインプラントを埋入する位置、角度、深さを測り、歯肉を最小限の侵襲に抑え、インプラントを埋入することができます。正確な位置にインプラントを埋入できることはもちろん、出血や腫れ、痛みがほとんどなくなりオペ後の縫合も必要ありません。
メスを使わない無切開インプラントの条件
しかしながら無剥離無切開インプラントは、けっして簡単な安易な治療法ではありません。下記の項目における、
- コンピュータ・シミュレーション・システム
- インプラントを埋め込む位置に充分な量の良質な骨があること
- 十分な経験を持った歯科医師
- 手術室や滅菌システムなどの設備
の条件が必要となります。